ホメロスの叙事詩という言葉は、歴史の教科書で一度は目にすることがあるともいます
歴史の教科書では、ホメロスの作品として『イリアス』と『オデュッセイア』を紹介しています
それぐらいの知識しかありませんので、もう少し解説したいと思います
ホメロスは実在したのか?
ホメロスが実在したかどうかは、実はわかっていません
どちらかというと現代の科学者の多くが懐疑的であるようです
ホメロスに関する情報のほとんどが伝承によるもので、確固とした記録に乏しいためだと思われます
ホメロスの影響
ホメロスが実在したかの問題があるとはいえ、彼の作品と_れている『イリアス』『オデュッセイア』はその後の西洋文学に影響を与えています
そういう意味で「西洋文学の父」とも言えます
ホメロスが影響を与えたものとしては、ヘレニズム時代、ローマ時代、東ローマ帝国、ルネサンスと現在へつながる時代や文化に影響を与えています
ホメロスの影響を受けた人にはウェルギリウス(紀元前70年〜紀元前19年)、ジェイムズ・ジョイス(1882〜1941)、ラルフ・エリソン(1914〜1994)などがいます
『イリアス』『オデュッセイア』とは
ホメロスを代表する作品のこの2つは、ギリシア神話による、トロイ戦争(トロイア戦争)で活躍した、アキレウス、オデュッセウスが主人公となっています
トロイ戦争とは
ざっくりと言うと、トロイの王子パリスがスパルタのメラネウス王の妻を拐ったために戦争になり、スパルタが、トロイを陥落させたと言うものです
今考えると、よその嫁にちょっかいを出して、国が滅んだというスケールのでかい横恋慕だったのですね
このトロイ戦争で、トロイの木馬も出てきます
トロイ戦争については、詳しい解説が出ていますので、そちらも参考にしてみてください
イリアスとは
イリアスは、トロイ戦争の最終年とアキレウスの様子が描かれています
アキレウスはアキレス腱の語源となっている人ですね
その屈強さで無双の活躍をした大英雄ですが、踵を射られたのが原因で亡くなりました
現在でも、ゲームのキャラクターとしても取り上げられる人気です
オデュッセイアとは
オデュッセイアとはイリアスの続編です
オデュッセイが妻のまつペネロペイアがまつイタケへ戻る旅を描いたものです
ペネロペイアはペーネロペーとも言われています
また、ホンダのミニバンオデッセイはこの長い旅行ったオデュッセイアに由来しています
『イリアス』『オデュッセイア』が取り入れられた作品
物語の要素が取り入れられた作品にはジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』(1922年)、コーエン兄弟の映画『オー・ブラザー!』(2000年)、シェイクスピアの『トロイラスクとクレシダ』(1602年)、ブラット・ピットがアキレウスを演じた『トロイ』(2004年)などがあります
ホメロスのまとめ
ホメロスは西洋文学に大きい影響を与えていますが、その存在は謎です
しかし彼の作品は、現在においても大きい影響を与えており、今もなお私たちの知的欲求を足してくれています
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