【歴史】信じる力は強かった〜数学の父ピタゴラスとピタゴラス教団〜

【歴史】信じる力は強かった〜数学の父ピタゴラスとピタゴラス教団〜

みなさんは数学の教科書で一度はa+b=cのような公式を見たことはありませんか?

これはピタゴラスの定理として紹介されています

ピタゴラスは数学者として有名ですが、ピタゴラス教団を創始した人でもありました

ピタゴラスとは

ピタゴラスは、紀元前580年頃〜紀元前500年頃に活躍しました

ピタゴラスは、宗教結社を創設し、ピタゴラス教団(ピタゴラス学派)と呼ばれていました

万物の根源を数学にあると考え、数学と科学を学ぶことで神に近づけると考えました

ピタゴラスと弟子達は、ピタゴラスの定理をはじめとする、幾何学などの数学分野における基本的な論理を発展させ、「数学の父」と認識されるようになりました

ピタゴラス教団とは

Wikipediaより

ピタゴラス教団は、現在の南イタリアに本拠を置き、数学のほか音楽、哲学の研究を重んじました

ピタゴラス学派とも言われています

ここでは、古代ギリシアからあるオルペウス教の影響から、輪廻転生の考え方を有していて、魂は永遠に不滅だが、肉体が死んだ後に理想的な輪廻転生を遂げるためには、一定の規則に従う必要があると考えました

また原始共産制を敷いていたため、ピタゴラスは結社に入るための条件に財産を共有することを条件にしていました

この原始共産制を現代に適用しようとした人に、カンボジアのポル・ポトがいます

その他教団に入るためには、自制心を示すために5年間の沈黙を守る必要があっともされています

しかし、結社の教えは他言が禁じられていたため、現在ではその記録はほとんど残っていません

ピタゴラス教団の教え

ピタゴラス教団においては、大きく宗教儀礼を重んじた派と数学の研究を重んじた派があったとされています

宗教儀礼に関する教えとしては、神殿では履物を履かない、白い雄鶏には触れない、履物は右足から履くこと、ソラマメ、イソギンチャク、耕作用の牛、動物の心臓を食べないなどの教えがありました

数学の研究は、ピタゴラス教団の根本思想に均整と調和の理念があり、この理念が日常生活から宇宙全体まで支配していると考え、理念を基礎付けるものが数論だったと考えました

ピタゴラスは、数学を学ぶことが宗教上の義務であると信じていました

ソラマメから顔を背けるピタゴラス Wikipediaより

ピタゴラス教団の数学

三平方の定理、無理数(分数で表せない実数)などがあります

この考えは現代においても不変のものとして教科書で教え伝えられています

そして、この辺りから数学が難しく感じていきます

ピタゴラスの生涯とエピソード

ピタゴラスについては、その生涯についての記録がほとんど残っていません

これは、教団の人々が積極的に記録を残さなかったことが影響しています

後に、ピタゴラスの思想が間接的に伝えられているぐらいとなっています

それだけ、ピタゴラスに関するありそうもない話がいくつか出てきます

  • ピタゴラスは月に字を書くことができた
  • タイムトラベルができた

これらのエピソードはいかにも理論的ではなく、数学の父として現在でも不変の考えを残した人のものとしてはかけ離れています

記録が残っていないからこそ、こういったエピソードが生まれたんですね

ピタゴラス教団のその後

ピタゴラス教団は、その後数論の現実的な領域への適用として、吸うと万事を結びつける、数を万事の象徴とするといったことが行われたが、学派内にも様々な考えが混在するようになり、曖昧勝手で無生産な言葉遊びとなり、やがて教団は衰退していきました

ピタゴラスとは

ピタゴラスは、万物の根源を数に求め、その考えに基づきピタゴラス教団を創始しました

その教えを確かなものとするために、現在にも生き続けるピタゴラスの定理を発見しました

NHKの子ども向け番組ピタゴラスイッチはピタゴラスとスイッチに由来しています

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