バビロニア人からも一目置かれたユダヤ教預言者のエレミアを紹介します
エレミヤはどんな人
エレミヤは、旧約聖書の中においても3大預言者とされる人です
3大予言書とは「エレミヤ書」「イザヤ書」「エゼキエル書」です
エレミヤは「エレミヤ書」に出てくるほか、「哀歌」を著しています
エレミヤは、ユダヤ人がユダヤ教の教えから離れていることに、悔い改めるよう警鐘を鳴らし続けました
エレミヤが生きた時代に、ネブカドネザル2世によるバビロン捕囚があり、多くのユダ人がバビロンに連れ去られ、ユダヤの神殿が破壊されました
エレミヤは警鐘を鳴らし続けていたため、ユダヤ人からの評判は芳しくなく、新バビロニアが攻めてきた際は、貯水槽に閉じ込められてしまいます
そんなエレミヤを救い出したのは、バビロニア人達でした
バビロニア人はエレミヤに敬意を持って接し、他のユダヤ人のように追放されず、エルサレムに残ることを許されました
その後も、エレミヤは伝道を続けましたが、その説教にうんざりしたユダヤ人たちに投石によって殺害されたと伝えられています
ネブカドネザル2世によるバビロン捕囚はこちらからも読めます
エレミアの警告
エレミアが警鐘を鳴らしていたものに「北からの災い」があります
「北からの災い」とはユダヤ教以外の信仰の対象を指していると思われます
かつて、北イスラエル王国の王妃イゼベルがバアル神を広めました
バアル神は地中海で広く信仰されていた神です
ユダヤ教は一神教なので他の紙については認めていませんので、ユダヤの人が他の神を信じることは教えに反することとなるのです
そのほかに、メソポタミアのイシュタルを信仰する者もおり、ユダヤの教えは守られていなかったと思われます
そのことをエレミヤは問題視していたのです
イゼベルとバアル神についてはこちら
神からの罰バビロン捕囚
エレミヤが警鐘を鳴らし続ける中、新バビロニア王ネブカドネザル2世は新バビロニアに反旗を翻したユダ王国に侵攻し、2回に渡り王や民をバビロニアへ連れ去ります
バビロン捕囚です
エレミヤはこのバビロン捕囚こそユダヤの教えを守らなかったユダヤ人に対する神からの罰と考えました
なぜ、ユダヤの人はエレミヤの警告に従わなかったのでしょうか
エレミヤが警鐘を鳴らし続けた時代に、エレミヤとは対照的に楽観的な予言をする一団がありました
ユダヤの民は警鐘を鳴らし続けるエレミヤに反感を覚え、楽観的な予言を信じていたと思います
今となっては、神の教えに叛いたからバビロン捕囚が起きたとは考えづらいですが、現実を避け楽観的な考えに流れる傾向があり、それがバビロニアへの反旗を翻すという行為につながったのではないかと思われます
過ぎたるは及ばざるが如し
エレミヤは旧約聖書に出てくるほどの預言者であったので、敬虔な伝道者だったと考えれます
ユダヤの現状を憂い常に警鐘を鳴らし続けたので、ユダヤの人からの評判はよくなく、新バビロニアが攻めてきた際は、ユダヤ人によって貯水槽へ監禁されるぐらいでした
しかし、バビロニア人はそんな彼に敬意を持って接し、エルサレムに残ることを認めました
彼はその後もユダの教えを説き続け、その説教にうんざりしたユダヤ人によって殺されました
何事にも熱心に取り組むことは素晴らしいことだと思います
しかし、それが他の人たちにとっていいことなのかどうかとはまた別の問題だったと思われます
現在においても、同じようなことが起きており、歴史は繰返さえるということがわかります
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